- 原題:Lieder ohne Worte
- 作曲者:ヤーコプ・ルートヴィヒ・フェーリクス・メンデルスゾーン(Jakob Ludwig Felix Mendelssohn)
- 作曲年:1829年~1845年
《無言歌集(Lieder ohne Worte)》は、メンデルスゾーンが1829年から1845年にかけて作曲した、全48曲からなるピアノ小品集です。
この曲集はメンデルスゾーンの生涯を通じて書き続けた私的な連作です。
歌曲のような旋律性を持ちながら、あえて歌詞を持たない――
そこから「言葉のない歌」という題が与えられました。
これらの作品は、19世紀前半のサロン文化の中で生まれました。
でも、技巧を誇示するための作品ではなく、家庭で弾かれる抒情的な音楽として広く愛されました。
無言歌集は、ロマン派ピアノ小品の原型とも言われ、後のショパンやシューマンの作品にも影響を与えています。
無言歌集の特徴
- 歌曲的な旋律美
- 3分前後の簡潔な形式
- 情景や感情を示す副題(後世に付けられたものも含む)
- ヴェネツィアの舟歌など、連作的性格を持つ曲の存在
とくに「春の歌」や「ヴェネツィアの舟歌」は現在でも演奏機会が多く、
無言歌集の中でも特に知られています。
第1巻 Op.19b(全6曲)
- 第1番 ホ長調 Op.19b-1(甘い思い出)
- 第2番 イ短調 Op.19b-2(後悔)
- 第3番 イ長調 Op.19b-3(狩の歌)
- 第4番 イ長調 Op.19b-4(ないしょの話)
- 第5番 嬰ヘ短調 Op.19b-5(不安)
- 第6番 ト短調 Op.19b-6(ヴェネツィアの舟歌 第1)
第2巻 Op.30(全6曲)
- 第1番 変ホ長調 Op.30-1(瞑想)
- 第2番 変ロ短調 Op.30-2(安らぎもなく)
- 第3番 ホ長調 Op.30-3(慰め)
- 第4番 ロ短調 Op.30-4(さすらい人)
- 第5番 ニ長調 Op.30-5(小川)
- 第6番 嬰ヘ短調 Op.30-6(ヴェネツィアの舟歌 第2)
第3巻 Op.38(全6曲)
- 第1番 変ホ長調 Op.38-1(宵の明星)
- 第2番 ハ短調 Op.38-2(失われた幸福)
- 第3番 ホ長調 Op.38-3(詩人の竪琴)
- 第4番 イ長調 Op.38-4(希望)
- 第5番 イ短調 Op.38-5(情熱)
- 第6番 変イ長調 Op.38-6(デュエット)
第4巻 Op.53(全6曲)
- 第1番 変イ長調 Op.53-1(海辺で)
- 第2番 変ホ長調 Op.53-2(浮き雲)
- 第3番 ト短調 Op.53-3(胸騒ぎ)
- 第4番 ヘ長調 Op.53-4(心の悲しみ)
- 第5番 イ短調 Op.53-5(民謡)
- 第6番 イ長調 Op.53-6(飛翔)
第5巻 Op.62(全6曲)
- 第1番 ト長調 Op.62-1(5月のそよ風)
- 第2番 変ロ長調 Op.62-2(出発)
- 第3番 ホ短調 Op.62-3(葬送行進曲)
- 第4番 ト長調 Op.62-4(朝の歌)
- 第5番 イ短調 Op.62-5(ヴェネツィアの舟歌 第3)
- 第6番 イ長調 Op.62-6(春の歌)
第6巻 Op.67(全6曲)
- 第1番 変ホ長調 Op.67-1(瞑想)
- 第2番 嬰ヘ短調 Op.67-2(失われた幻影)
- 第3番 変ロ長調 Op.67-3(巡礼の歌)
- 第4番 ハ長調 Op.67-4(紡ぎ歌)
- 第5番 ロ短調 Op.67-5(羊飼いの嘆き)
- 第6番 ホ長調 Op.67-6(子守歌)
第7巻 Op.85(全6曲)
- 第1番 ヘ長調 Op.85-1(夢)
- 第2番 イ短調 Op.85-2(別れ)
- 第3番 変ホ長調 Op.85-3(狂乱)
- 第4番 ニ長調 Op.85-4(エレジー)
- 第5番 イ長調 Op.85-5(帰郷)
- 第6番 変ロ長調 Op.85-6(旅人の歌)
第8巻 Op.102(全6曲)
- 第1番 ホ短調 Op.102-1(家もなく)
- 第2番 ニ長調 Op.102-2(追憶)
- 第3番 ハ長調 Op.102-3(タランテラ)
- 第4番 ト短調 Op.102-4(そよ風)
- 第5番 イ長調 Op.102-5(子供の小品)
- 第6番 ハ長調 Op.102-6(信仰)
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