PR

《亜麻色の髪の乙女》の原曲はドビュッシー?CMで聴いたあの曲の正体

こんにちは、響です。

《亜麻色の髪の乙女》といえば、CMやテレビ番組で流れていた旋律を思い出す方も多いかもしれません。

実はこの曲、原曲はフランスの作曲家クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy)によるクラシックのピアノ曲です。

正式には《前奏曲集 第1巻》第8曲。

全12曲からなる前奏曲集の中でも、ひときわ静かな光をまとった一曲です。

《亜麻色の髪の乙女》とは?基本情報

  • 原題:La fille aux cheveux de lin
  • 作曲者:クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy
  • 収録:《前奏曲集 第1巻》第8曲
  • 調性:変ト長調(Ges-Dur / G♭ major)
  • 作曲年:1909年(1910年出版)
  • 編成:ピアノ独奏
  • 演奏時間:約2分半~3分

タイトルは「亜麻色の髪をした少女」という意味。
詩人ルコント・ド・リールの詩に着想を得たといわれています。

曲の魅力|なぜ心に残るのか

《亜麻色の髪の乙女》は、不思議と記憶に残る曲です。
その理由を、音の中から探してみます。

旋律が素直で歌いやすい

冒頭から現れる旋律は、なだらかに上下する穏やかなライン。
跳躍が少なく、自然に口ずさめるような流れがあります。

黒鍵中心のやわらかな響き

変ト長調はフラット6つ。
黒鍵を多く使うため、丸みのある音色になります。

角が立たず、空気に溶けるような響き。
それが、この曲の色合いを決めています。

劇的にならない美しさ

大きなクライマックスはありません。

それでも印象に残るのは、
音が静かに“光っている”から。

強く主張しない。
けれど確実に心に残る。

それが《亜麻色の髪の乙女》です。

「この曲なんの曲?」と検索される理由

《亜麻色の髪の乙女》は、CMやテレビ番組などでも使用されてきました。

静かな場面や、上品さ・透明感を演出する場面で使われることが多い曲です。

そのため、

「CMで流れていたあの曲は何だろう」
「どこかで聴いたことがある気がする」

そんなふうに思い出す方も少なくありません。

1960年代には同名タイトルの日本の歌謡曲(ヴィレッジ・シンガーズ版)も存在し、検索で混同されることもあります。
ただし、クラシック作品としての《亜麻色の髪の乙女》は、ドビュッシーの前奏曲が原曲です。

難易度はどのくらい?ピアノレベルの目安

ピアノで弾いてみたいと考える方にとって、難易度は気になるポイントですよね。
よく参照されるものとして、全音とヘンレという2つの出版社の基準があります。
これらの出版社は、それぞれ評価の考え方が少し異なります。

全音基準

難易度:★★☆☆☆
全音ピアノピース基準:C

譜読みの負担は比較的軽く、学習者にも取り組みやすい部類です。

ヘンレ基準

難易度:★★★☆☆
ヘンレ難易度:5

音のコントロールやタッチの精度が求められるため、評価はやや高めです。

実際の体感難易度

技術的には中級手前。

ただし、ゆっくり弾くことの難しさがこの曲の本質です。

音を急がず、響きを待つ。
そこに音楽性が問われます。

楽譜はどれを選べばいい?

《亜麻色の髪の乙女》はさまざまな出版社から楽譜が出されています。
ですので、選び方で悩むこともあると思います。
そんな時の選択基準をお伝えしますね。

1曲だけ弾きたい場合は、全音ピアノピースが手軽です。

一方、《前奏曲集 第1巻》を通して楽しみたい場合は、ヘンレ版などの原典版がおすすめです。

《前奏曲集 第1巻》には、

  • デルフィの舞姫
  • ヴェール(帆)
  • 沈める寺

など、多彩な世界が広がっています。

その中で第8曲《亜麻色の髪の乙女》は、もっとも素直で透明感のある一曲です。

静かに楽しむ、大人のための一曲

《亜麻色の髪の乙女》は、わずか3分ほどの作品です。

技巧を誇示する曲ではありません。

一音一音の響きに、その人らしさがにじみます。

CMで耳にした方も、改めて原曲をゆっくり聴いてみると、また違った印象を受けるかもしれません。

静かな時間に、静かな音楽を。

大人になってからこそ、ゆっくり付き合いたくなる作品です。

実際の演奏を聴いてみたい方へ

文章だけでは伝わりにくい部分もあります。

《亜麻色の髪の乙女》は、演奏によって印象が大きく変わる作品です。
「ドビュッシー 亜麻色の髪の乙女」と検索すると、さまざまな演奏を聴くことができます。

そして、もしゆっくり音質の良い環境で楽しみたいなら、
《前奏曲集 第1巻》を通して味わうのもおすすめです。

同じ曲でも、

  • テンポの取り方
  • ペダルの深さ
  • 音の透明感

が演奏者によって驚くほど違います。

前奏曲集は、楽譜やCDもいくつか出ています。
手元に置いてゆっくり味わいたい方は、そうした形で楽しむのもいいかもしれません。
気になる方は、探してみてください。

編集ポリシー
当サイトは演奏の再現性を重視し、校訂済み・商用版のみを紹介します。
(無料配布譜は原則掲載しません)