こんにちは、響です。
変ホ長調(Es-Dur / E♭ major)は、フラットが3つ付く長調で、堂々とした華やかさと温かい響きをあわせ持つ調性として知られています。
ベートーヴェン《英雄交響曲》やショパン《華麗なる大円舞曲》など、壮大で輝かしい作品が多く書かれていることでも有名です。
クラシック音楽では「英雄的」「堂々とした」雰囲気を持つ調として扱われることも多く、交響曲や協奏曲の重要な作品にしばしば用いられます。
ここでは、変ホ長調の特徴や音楽的な傾向、そして代表的な作品を紹介します。
変ホ長調とは
変ホ長調は、♭3つを持つ長調です。
柔らかさと重厚さを兼ね備えた響きを持ち、古典派では、大規模な作品や祝祭的な性格を持つ楽曲に多く用いられました。
変ホ長調の音階
変ホ長調の音階は、次の音で構成されます。
(ドイツ音名)
E♭ – F – G – A♭ – B♭ – C – D – E♭
(日本音名)
ミ♭ ・ファ・ソ・ラ♭ ・シ♭ ・ド・レ・ミ♭
フラットが3つ付くことで、柔らかく丸みのある響きを持つのが特徴です。
変ホ長調の特徴
変ホ長調は、堂々とした明るさと温かい響きを持つ調として知られています。
古典派では英雄的・祝祭的な雰囲気の作品に用いられることが多く、交響曲や協奏曲など、大きな編成の作品に選ばれることが多い調です。
また、金管楽器の響きとも相性がよく、壮麗で輝かしい音楽を生み出しやすい調でもあります。
そのため、モーツァルトやベートーヴェンなどの作曲家が、重要な作品でこの調を選んでいます。
変ホ長調の有名な曲
変ホ長調は、古典派からロマン派まで多くの名曲が書かれてきました。
その中でも代表的な作品を紹介します。
ショパン《夜想曲 Op.9-2》
ショパンの代表作のひとつ。
優雅で歌うような旋律が、変ホ長調の柔らかな美しさを感じさせます。
詳細は《夜想曲 Op.9-2》をご覧ください。
ベートーヴェン《交響曲 第3番「英雄」》
変ホ長調で書かれた代表的な交響曲。
壮大で英雄的な音楽は、この調の持つ堂々とした性格を象徴しています。
詳細は《交響曲 第3番「英雄」》をご覧ください。
ベートーヴェン《ピアノ協奏曲 第5番「皇帝」》
堂々としたスケールを持つピアノ協奏曲。
輝かしい響きと壮大な構成が、変ホ長調の華やかさを際立たせています。
詳細は《ピアノ協奏曲 第5番「皇帝」》をご覧ください。
ショパン《華麗なる大円舞曲》
華やかで軽やかな舞踏会の雰囲気を持つワルツ。
変ホ長調の持つ優雅さと輝かしさが、そのまま音楽になったような作品です。
詳細は《華麗なる大円舞曲》をご覧ください。
リスト《ピアノ協奏曲 第1番》
技巧的で華やかなピアノとオーケストラが交錯する協奏曲。
変ホ長調の持つ壮麗さと輝きが、ヴィルトゥオーゾ的に表現されています。
詳細は《ピアノ協奏曲 第1番》をご覧ください。
モーツァルト《交響曲 第39番》
柔らかな響きと豊かな表情をあわせ持つ、モーツァルト後期の交響曲です。
変ホ長調の華やかさと落ち着きが、上品な形で表れています。
詳細は《交響曲 第39番》をご覧ください。
スーザ《星条旗よ永遠なれ》
アメリカを代表する行進曲。
金管楽器の輝かしい響きが、変ホ長調の堂々とした華やかさを象徴しています。
詳細は《星条旗よ永遠なれ》をご覧ください。
変ホ長調が選ばれる理由
変ホ長調が多くの作曲家に選ばれてきた理由のひとつは、その堂々とした響きにあります。
明るさの中に重厚さを備えたこの調は、英雄的な音楽や祝祭的な作品に非常によく合います。
古典派では特に重要な交響曲や協奏曲で用いられることが多いのも特徴。
ベートーヴェン《英雄》や《皇帝》などの名曲が、この調の象徴的な作品となっています。
輝かしさと温かさを兼ね備えた音色――
それが変ホ長調の魅力といえるでしょう。
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