こんにちは、響です。
変イ長調(As-Dur / A♭ major)は、フラットが4つ付く長調で、柔らかく温かい響きを持つ調性として知られています。
クラシック音楽では、優雅で歌うような旋律を持つ作品が多いです。
ショパン《英雄ポロネーズ》やリスト《愛の夢 第3番》など、ロマン派の名曲が数多く生まれています。
ここでは、変イ長調の特徴や音楽的な傾向、そして代表的な作品を紹介します。
変イ長調とは
変イ長調は、♭4つを持つ長調です。
- 調号:♭4つ
- 主音:A♭(変イ)
- ドイツ語:As-Dur
- 英語:A♭ major
- 平行調:ヘ短調
- 同主調:変イ短調
フラットが多く含まれるため、柔らかく落ち着いた響きを持つのが特徴です。
とくにロマン派では、歌うような旋律や優雅な音楽に用いられることが多い調とされています。
※同主調として変イ短調を挙げていますが、実際の楽曲では、嬰ト短調として記譜されることが一般的です。
変イ長調の音階
変イ長調の音階は、次の音で構成されます。
(ドイツ音名)
A♭ – B♭ – C – D♭ – E♭ – F – G – A♭
(日本音名)
ラ♭ – シ♭ – ド – レ♭ – ミ♭ – ファ – ソ – ラ♭
フラットが多い音階は、丸みのある響きを生みやすく、柔らかく温かい音楽を作るのに適した調です。
黒鍵が多く含まれるため、ピアノでは手に馴染みやすい調でもあります。
変イ長調の特徴
変イ長調は、優雅で落ち着いた雰囲気を持つ長調として知られています。
古典派では穏やかで気品のある音楽に。
ロマン派では甘く歌うような旋律を持つ作品に多く見られます。
とくにピアノ曲では、ロマンティックで抒情的な作品が多いです。
中でも、ショパンやリストなどの作曲家がこの調を好んで用いました。
柔らかい光を思わせるような響き――
それが変イ長調の魅力です。
変イ長調の有名な曲
変イ長調は、古典派からロマン派まで多くの名曲が書かれてきました。
その中でも代表的な作品を紹介します。
ショパン《ポロネーズ 第6番「英雄」》
堂々としたリズムと壮大な響きが特徴のポロネーズ。
変イ長調の持つ力強さと華やかさを象徴する作品です。
詳細は《ポロネーズ 第6番「英雄」》をご覧ください。
ショパン《バラード 第3番》
抒情的で美しい旋律が印象的なバラード。
変イ長調の温かく優雅な響きがよく表れています。
詳細は《バラード 第3番》をご覧ください。
リスト《愛の夢 第3番》
ロマン派ピアノ曲の代表作のひとつ。
甘く歌うような旋律が、この調の柔らかな魅力を感じさせます。
詳細は《愛の夢 第3番》をご覧ください。
ショパン《ワルツ Op.34-1》
華やかで優雅な舞曲。
サロン音楽らしい気品のある雰囲気が特徴です。
詳細は《ワルツ Op.34-1》をご覧ください。
ショパン《ノクターン Op.32-2》
歌うような旋律が美しい夜想曲。
変イ長調の柔らかな響きを感じられる作品です。
詳細は《ノクターン Op.32-2》をご覧ください。
メンデルスゾーン《歌の翼にのせて》
甘く優雅な旋律で知られる歌曲。
ロマン派らしい抒情性を持つ名曲です。
詳細は《歌の翼にのせて》をご覧ください。
ベートーヴェン《ピアノソナタ第12番》
変イ長調で書かれたピアノソナタ。
落ち着いた響きの中に、ベートーヴェンらしい構造美が見られます。
詳細は《ピアノソナタ第12番》をご覧ください。
変イ長調が選ばれる理由
変イ長調が多くの作曲家に選ばれてきた理由のひとつは、その柔らかく温かい響きにあります。
明るすぎず、落ち着いた光を持つこの調は、
歌うような旋律や抒情的な音楽に非常によく合います。
とくにロマン派のピアノ作品では、この調が好んで用いられ、
ショパンやリストの名曲によってその魅力が広く知られるようになりました。
優雅さと温かさをあわせ持つ音色――
それが変イ長調の大きな魅力です。
※ほかの変イ長調作品もまとめています
▼ 変イ長調の曲一覧
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