「朝」や「山の魔王の宮殿にて」。
一度は耳にしたことのある旋律かもしれません。
これらの曲は、グリーグが書いた音楽です。
劇作家イプセンが書いた『ペールギュント』のために生まれました。
もともとは舞台のための音楽ですが、後に曲が選び直され、演奏会用の組曲としてまとめられました。
《ペールギュント組曲 第1番》の基本情報
この作品の基本的な情報をまとめておきます。
- 作曲者:エドヴァルド・ハーゲルップ・グリーグ(Edvard Hagerup Grieg)
- 作曲年:1874–75年(劇付随音楽)
- 初演年:1876年(劇の初演)
- 出版:1888年(組曲第1番)
《ペールギュント組曲 第1番》とは?
《ペールギュント》の音楽は、物語の場面に寄り添う形のものです。
そのため、作品全体には多くの楽曲が含まれています。
ひとつひとつが劇の場面と結びついている。
それぞれが、役割を持った音楽といえるでしょう。
その中からグリーグ自身が曲を選び、演奏会で聴ける形に整えたものが《ペールギュント組曲》です。
この組曲は第1番と第2番に分かれ、それぞれ4曲ずつで構成されています。
なかでも第1番は、よく知られた楽曲が中心です。
そのため、クラシック音楽の入口として親しまれています。
《ペールギュント組曲 第1番》の特徴
第1番には、性格の異なる音楽が並びます。
一曲ごとに、見えてくる景色はまったく違うものです。
静かな朝の光から、深い悲しみへと移り、そこから踊り、そして幻想的な世界へと続いていきます。
短い組曲ですが、印象の変化は大きい。
場面が切り替わるような流れといえるでしょう。
原作ではどんな場面で使われる?
もとの劇では、次のような場面で使われます。
- 朝:異国の地で迎える静かな朝
- オーゼの死:母の最期を見送る場面
- アニトラの踊り:砂漠で踊られる軽やかな舞曲
- 山の魔王の宮殿にて:不気味で幻想的な世界
物語を知ると、印象が少し変わり、音楽の聞こえ方も深まります。
《ペールギュント組曲 第1番》の構成
- 朝(「朝の気分」と表記されることもあります)
静かに光が差し込むような音楽 - オーゼの死(「オーセの死」と表記される場合もあります)
祈るように沈んでいく悲しみの旋律 - アニトラの踊り
軽やかでどこか異国的なリズム
→ 詳細は《アニトラの踊り》をご覧ください。 - 山の魔王の宮殿にて
少しずつ迫ってくる緊張感のある音楽
関連ページ
- ペールギュント組曲第2番
- ペールギュント組曲まとめ
- グリーグの作品一覧
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