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ドビュッシー《映像》|ピアノ作品と《管弦楽のための映像》

ドビュッシーには、《映像》(Images)と題された作品がいくつかあります。

ピアノ独奏のために書かれた《映像 第1集》《映像 第2集》。
それより以前に作曲された《忘れられた映像》。
さらに、管弦楽作品として《管弦楽のための映像》も残されています。

同じ「映像」という言葉を持ちながら、描かれる風景や響きはさまざまです。
ここでは、ドビュッシーの《映像》と呼ばれる作品をまとめて紹介します。

ドビュッシーの《映像》とは

ドビュッシーの《映像》には、ピアノ独奏曲と管弦楽曲があります。

ピアノ作品では、1890年代に《忘れられた映像》が作曲されました。
その後、1905年に《映像 第1集》、1907年に《映像 第2集》が出版されています。

一方、《管弦楽のための映像》は、3つの作品から構成された管弦楽曲です。
いずれも、音によって風景や光、動き、空気の変化を映し出すような作品となっています。

《忘れられた映像》

《忘れられた映像》(Images oubliées)は、1894年頃に作曲されたピアノ独奏のための作品集です。

全3曲で構成されています。

  • 第1曲「レント」
  • 第2曲「ルーヴルの思い出」
  • 第3曲「嫌な天気だから『もう森へは行かない』の諸相」

後に書かれる《映像 第1集》《映像 第2集》とは別の作品。
とはいえ、ドビュッシーのピアノ音楽の変化をたどるうえでも興味深い作品集です。

▼ 《忘れられた映像》の3曲を見る

《映像 第1集》

《映像 第1集》(Images, Première série)は、1905年に出版されたピアノ作品集です。

全3曲で構成されています。

  • 第1曲「水の反映」(Reflets dans l’eau)
  • 第2曲「ラモーを讃えて」(Hommage à Rameau)
  • 第3曲「運動」(Mouvement)

水の揺らぎを思わせる響き。
静かで重厚な音楽。
絶え間なく動き続ける音。

それぞれ異なる風景が描かれています。

▼ 《映像 第1集》の3曲を見る

《映像 第2集》

《映像 第2集》(Images, Deuxième série)は、1907年に出版されたピアノ作品集です。

こちらも全3曲で構成されています。

  • 第1曲「葉ずえを渡る鐘」(Cloches à travers les feuilles)
  • 第2曲「荒れた寺にかかる月」(Et la lune descend sur le temple qui fut)
  • 第3曲「金色の魚」(Poissons d’or)

鐘の響き。
月の光。
きらめく魚。

第1集とはまた異なる、繊細で色彩豊かな音の世界が広がっています。

▼ 《映像 第2集》の3曲を見る

《管弦楽のための映像》

《管弦楽のための映像》(Images pour orchestre)は、ドビュッシーが作曲した管弦楽作品です。

次の3つの作品から構成されています。

  • 「ジーグ」(Gigues)
  • 「イベリア」(Ibéria)
  • 「春のロンド」(Rondes de printemps)

このうち《イベリア》は、さらに3つの部分に分かれています。

  • 「街の道と田舎の道」
  • 「夜の香り」
  • 「祭りの日の朝」

ピアノの《映像》とは編成も構成も異なります。
それでも、色彩豊かな響きによって情景を描き出されている曲集です。
この点からも、ドビュッシーらしい音楽世界を感じることができます。

▼ 《管弦楽のための映像》を見る

ピアノと管弦楽、二つの《映像》

ドビュッシーの《映像》という名前は、ひとつの作品だけを指すものではありません。

ピアノには、《忘れられた映像》《映像 第1集》《映像 第2集》。
そして管弦楽には、《管弦楽のための映像》があります。

同じ「映像」という言葉を持ちながら、ピアノとオーケストラという異なる音の世界で描かれた作品です。
それぞれを聴き比べてみると、ドビュッシーが音によって描いたさまざまな風景を楽しむことができます。

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