ドビュッシーの《忘れられた映像》(Images oubliées)は、1894年に作曲されたピアノ作品集です。
全3曲で構成されています。
静かな余韻。
古い舞曲の面影。
童謡から広がる音の風景。
後の作品へつながる響きも感じられる作品集です。
- 原題:Images oubliées
- 作曲者:クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy)
- 作曲年:1894年
- 編成:ピアノ独奏
《忘れられた映像》について
《忘れられた映像》は、ドビュッシーが若い時期に書いた作品です。
後の《映像 第1集》《映像 第2集》とは別の作品で、生前には出版されませんでした。
3曲には、それぞれ異なる空気があります。
静かに揺れる響き。
ゆったりと歩む古い舞曲。
軽やかに姿を変える童謡の旋律。
後のドビュッシーを思わせる音も、ところどころに顔を見せます。
《忘れられた映像》の3曲
《忘れられた映像》は、以下の3曲で構成されています。
- 第1曲 「レント(メランコリックに、やさしく)」 (Lent (mélancolique et doux))
- 第2曲 「ルーヴルの思い出」 (Souvenir du Louvre)
- 第3曲 「嫌な天気だから『もう森へは行かない』の諸相」 (Quelques aspects de « Nous n’irons plus au bois » parce qu’il fait un temps insupportable)
後の作品へ姿を変えていった音楽も含まれています。
第1曲「レント(メランコリックに、やさしく)」(Lent (mélancolique et doux))
ゆっくりとした流れの中に、柔らかな響きが広がります。
どこか遠くを眺めるような、淡い余韻の残る作品です。
詳細は、第1曲「レント(メランコリックに、やさしく)」をご覧ください。
第2曲「ルーヴルの思い出」(Souvenir du Louvre)
ゆったりとしたサラバンドのリズムを持つ作品です。
古い時代を思わせる、静かな歩みが続きます。
この曲は後に改作され、《ピアノのために》第2曲「サラバンド」として収められました。
詳細は、第2曲「ルーヴルの思い出」をご覧ください。
第3曲「嫌な天気だから『もう森へは行かない』の諸相」(Quelques aspects de « Nous n’irons plus au bois » parce qu’il fait un temps insupportable)
フランスの童謡「もう森へは行かない」をもとにした作品です。
軽やかな動きの中で、旋律がさまざまな表情を見せます。
同じ童謡は、後の《版画》第3曲「雨の庭」にも姿を現します。
詳細は、第3曲「嫌な天気だから『もう森へは行かない』の諸相」をご覧ください。
ドビュッシーの組曲作品
ドビュッシーは、《忘れられた映像》以外にも多くのピアノ組曲を書いています。
- 《ベルガマスク組曲》
- 《版画》
- 《映像 第1集》
- 《映像 第2集》
- 《子供の領分》
それぞれの作品に、異なる風景があります。
響きや色彩の変化をたどりながら、聴き比べてみるのもおすすめです。
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